早くも梅雨明けし、猛暑日となった7月5日の鹿児島。この日はホーム白波スタジアムに、栃木SCを迎えての一戦です。
前節は同じ栃木県のクラブである栃木シティに、アウェイで無念の逆転負けを喫し、文字通り「絶対に負けられない戦い」。
「腹が減っては戦は出来ぬ」ということで、今節もしっかりとスタジアムグルメ(スタグル)を堪能したので、計3品をレポートします。
スタグル企画はまさかの「選手ぷちコラボグルメ」ぷちとは……?なラインナップに驚き
各試合ごとにテーマを持った限定メニューが登場する鹿児島ユナイテッドFCのスタジアムグルメ。今節のテーマは「選手ぷちコラボグルメ」です。
「選手コラボグルメ」はその名の通り、在籍選手にちなんだメニューが提供される企画で、例年であればホーム最終節に開催される特別企画。これが2025年はシーズン折り返し時点で実施されることとなりました。
テーマ名に「ぷち」とあることから、「5~6店舗が数名の選手を選抜してコラボするのかなー」くらいの規模感で考えていると、クラブから公開されたリストを見てびっくり。
「ウソだろ……全店舗が全選手とコラボだと……?」
一画面でスクショが取れないくらいの縦長のリストだったんですね。「ぷち」とは一体何だったのか……企画したクラブスタッフにたずねてみたいものです。
そして、これだけのメニューを一度に食べ切れることがあろうはずもございません。さて、どれにしようかな……。
アンジェロッティ&ヘナン選手コラボ!Mebuki屋「ブラジリアンストロガノフポテト」
悩みに悩んで、決めた一品目は、Mebuki屋さんの「ブラジリアンストロガノフポテト」(900円)。アンジェロッティ選手とヘナン選手のコラボメニューです。
「ブラジリアンストロガノフポテト」とはなかなか聞きなれないフレーズですが、やはり推し選手(アンジェロッティ)コラボは見逃せないだろう、ということでチョイスしました。
このメニューは、元々はロシアの伝統料理として知られる「ビーフストロガノフ」をアレンジしたもので、通常のストロガノフにケチャップを加え、具材をチキンに変えたものらしい。ブラジルでは「ママの味」として知られているのだとか。……ミルキー的な?
受け取ってびっくりしたのが、そのボリューム。事前の案内では現物の写真が出ていなかったため、「マックのポテトくらいのサイズかな?」なんて想像していたら、差し出されたのは直径30cmくらいの横長の容器でした。「なん……だと……」。
驚く気持ちはさておいて、早速実食タイムへ。細かく割いたむね肉がピンク色のドミグラスソースにたっぷり絡み、ケチャップの酸味がアクセントに。
さらにポテトの塩味が全体を引き締めていて、限定メニューながら完成度バッチリ。クセの少ない優しい味わいでした。目を閉じれば、そこには広大なブラジルの景色が広がるような……行ったことはないんですけどね。
食べ終わる頃には、想像以上にお腹がいっぱいに……。試合前の腹ごしらえとして大満足の一品でした!
広瀬選手コラボ!農園ガーデン空「奄美諸島の黒糖と塩ジェラート」
ブラジリアンストロガノフポテトで、既に胃袋はパンパン。少し時間をおかないと、次のメニューを楽しめそうにない状態です……。
ただ、この日の最高気温はなんと35℃。容赦なく照りつける日光に体力がどんどん奪われていき、「火照った体を冷まさねば!」と、早々に前言撤回。
今節からバックスタンド側にオープンした、冷たいグルメ専門の「冷(ち)んたかゾーン」から、選んだのは農園ガーデン空さんの「奄美諸島の黒糖と塩ジェラート」(400円)です。
こちらは広瀬選手とのコラボメニューで、広瀬選手とゆかりのある伊仙町(奄美諸島)産の黒糖と塩を使い、ミルクベースのジェラートに仕上げたスイーツとのこと。
「黒糖と塩ジェラート」と聞いたときは正直、どんな味なのかピンと来ませんでしたが、ひと口食べて納得!
濃厚な甘さのミルクジェラートに、黒糖が持つ独特の深みとほのかな苦みがプラスされ、味の奥行きがぐっと増す感じ。塩の存在もほんのり感じられ、甘さを引き立てつつ後味はすっきり。めちゃくちゃ好みの味!
暑さのせいで溶けるのが早く、食べるのに少し苦労しましたが、「溶けやすいアイスはおいしさの証」という話を聞いたこともあります。
お腹いっぱいでも食べられ、猛暑で奪われた体力を一瞬で取り戻させてくれるような、まさに救世主的スイーツでした!
奄美の味を堪能!hitasura kitchen「奄美の鶏飯」
冷んたかスイーツで元気を取り戻し、その後バス待ちで選手にエールを送った後、最後に選んだのが、hitasura kitchenさんの「奄美の鶏飯」(800円)です。こちらは選手コラボではなくレギュラーメニューです。
「鶏飯(けいはん)」は奄美地方を代表する郷土料理で、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、海苔、ねぎなどが彩りよく盛り付けられています。
特筆すべきは、そのスープ。鶏出汁に、日本最大級の高級地鶏「天草大王」を使ってじっくり煮込んだというだけあって、鶏の旨みが濃厚ながらも後味はすっきり。出汁を一口啜った瞬間、「これ、本当にスタグル?」と思わず疑うほどのクオリティです。
「ブラジリアンストロガノフポテト」「奄美諸島の黒糖とジェラート」でお腹いっぱいのはずでしたが、それでもスープの香りに食欲を誘われ、気づけば完食。心もお腹も満たされる一杯でした。
選手コラボに大満足!食べきれなかったのでぜひもう一度……!
今回も白波スタジアムのスタグルは、期待を裏切らないラインナップ!特に選手コラボメニューは、推し選手の存在をより身近に感じられるうえ、メニュー自体も本格派で侮れません。
ひとつだけ惜しむとするならば、やはりメニューが多すぎたことでしょうか……。正直もっと食べたいメニューがあるので、ぜひシーズン後半にもう一度実施してほしいところです。
とはいえ!暑さとの闘いだった一日でありながら、おいしいスタグルのおかげで、元気に最後まで応援できました。そして鹿児島ユナイテッドFCの勝利という最高の締めくくり!
次節もまた、新たなスタグルを探しに行くのが楽しみです!
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