2025年5月17日(土)から6月10日(火)の期間、鹿児島市のライカ南国ホール(鹿児島市中央町)で開催中の「鬼滅の刃 全集中展 -刀鍛冶の里編・柱稽古編-」。
日本が誇るビッグコンテンツの公式展示が、鹿児島で開かれるとはまたとない機会。事前に行われていたチケットの抽選に当選しましたので、展示の順番に沿って体験の感動と見どころを振り返りつつ、会場の雰囲気をたっぷり写真付きでご紹介します!
【1】上弦の鬼たちが集結!展示の冒頭から圧倒
会場に入ると、まず出迎えてくれたのは、鬼殺隊の宿敵である「上弦の鬼」たち、そして「鬼舞辻無惨」の姿。アニメ「刀鍛冶の里編」における第一話をモチーフにした展示です。
壁に設置された6面のモニターに次々と映し出される「黒死牟」「童磨」「猗窩座」「半天狗」「玉壺」「鳴女」らの姿に、思わず足を止めて見入ってしまいました。
その中央に鎮座する無惨様の迫力たるや。憎いはずの鬼たちが、どこか“かっこよく”見えてしまうのは、まさしく展示の魔力。しょっぱなからその世界観に引き込まれます。
【2】刀鍛冶体験ゲームで鍛錬チャレンジ!
次のエリアでは、刀鍛冶の里をモチーフにしたゲームに挑戦。
程よい力で刀を打ってボールをはじき、盤面中央のゾーンに入れば成功、という内容。クリアすると刀鍛冶「達人」認定のカードがもらえます。
刀を叩けるのはひとり2回まで。備え付けのハンマーを思い切り振り下ろしたものの、あえなく失敗に終わった筆者……。でも小鉄くんのお面が描かれた刀鍛冶「見習い」カードがもらえて、ちょっぴり嬉しかったです。
【3】霞柱・時透無一郎の世界観を再現した空間
続いては、霞柱・時透無一郎の展示。兄・有一郎とのエピソードをパネルで振り返ります。
途中設置されたカーテンに投影されるアニメ映像が“霞”を表現しているような演出で感動。どこかつかみどころのない無一郎らしさがあらわれていたように感じます。
カーテンをくぐると、その奥には無一郎の日輪刀の展示が。青く光る日輪刀の美しさには思わず息を呑みました。
【4】恋柱・甘露寺蜜璃のピンクワールドへ
お次は恋柱・甘露寺蜜璃の展示。蜜璃のブースは、ピンクいっぱいの空間がとにかくかわいい!
中でも印象的だったのは、原作でも驚きだった“うねる日輪刀”。その長さはゆうに10メートルを超えているような。実物展示でその異形ぶりを改めて実感しました。これを自在に操れる蜜璃……すごい。
また、途中には幼少時の蜜璃と腕相撲で対決できるブースも。挑戦してみましたが……びくともしませんでした(笑)。さすがは将来の柱……。
【5】不死川玄弥の力強さが伝わる展示
不死川玄弥のブースでは、アニメで放送された数々の名シーンに心を打たれます。兄である風柱・不死川実弥との幼少時のエピソードは、改めて見ても心を打たれます。
途中には玄弥が愛用している大口径南蛮銃と日輪刀の展示が。存在感抜群であることはもちろんのこと、弟として、そして剣士としての彼の決意が、迫力たっぷりに伝わってきます。
【6】上弦の肆・半天狗&上弦の伍・玉壺の仕掛け演出に驚愕!
次は上弦の肆・半天狗&上弦の伍・玉壺の個別展示へ。ぽつんと置かれた玉壺の壺は、通常撮影では何も写らないのに、フラッシュ撮影で姿が現れるという仕掛け付き!不気味な玉壺の姿がカメラに写った瞬間はドキッとしました……。
奥では半天狗の登場シーンを5面スクリーンで再現。アニメを見た時、「こんなんどうやって倒すの……」と絶望した記憶がよみがえります。
実はこのコーナーには、小さい半天狗の本体を探す、というミニゲームがあったのですが、なかなか見つけることが出来ませんでした。
近くにいたスタッフにヒントを聞いて、ようやく発見。展示を逆から見て、なおかつ上の方に注目していないと見つからない、という高難易度はまさしく上弦の鬼レベル。
一方で、小さくなった半天狗を探すのは難しい、という原作の追体験が出来たような気分に。森の中で「小さすぎだろ!」とキレた玄弥の気持ちがよくわかりました……。
半天狗を発見したことをスタッフに伝えると、その場で無一郎の折り紙をゲット。原作を再現した柄の折り紙は使うのがもったいなく感じますね。
ちなみに半天狗の場所は毎日変更しているのだとか。スタッフの飽きさせない工夫……素晴らしい。
【7】太陽を克服した竈門禰豆子の感動展示
展示もいよいよ後半へ。続いては白を基調とした空間に、竈門禰豆子が笑顔で立つ展示が登場。
刀鍛冶の里編最終話で「太陽の下を歩けるようになった禰豆子」の感動シーンが、モニターに映るアニメと、壁一面のやさしい言葉で演出されており、これには思わず涙ぐみました。
鬼となり夜の暗闇でしか生きられなくなった禰豆子が、再び明るい世界を見た、喜びや晴れやかな心情が表現されているように感じられます。
【8】全集中展メインビジュアルコーナーで振り返る名キャラたち
次のコーナーへ向かう通路では、これまでの登場キャラクターたちのビジュアルパネルが勢ぞろい。
迫力ある構図と美麗な彩色に、思わず見入ってしまいます。まさに全集中展の“顔”とも言えるエリアだけに、立ち止まって写真を撮っている方も多くいました。
【9】緊急柱合会議フォトスポットで記念撮影!
通路を抜けると現れたのは、「柱稽古編」の象徴とも言える緊急柱合会議のコーナー。キービジュアルになった柱たちの中に、自分も参加できるフォトスポットが設置されています。
ここには係のスタッフが常駐しており、娘2人と一緒に撮影。まるでアニメの世界に入り込んだような記念写真が完成しました!これはいい記念になりますね。
そのすぐ隣には、炎柱・煉獄杏寿郎の鍔を受け継いだ炭治郎の新たな日輪刀の展示が。仄暗くも力強い、赤い炎の演出は、無限列車編で共闘した煉獄さんの意思、そしてこれから始まる激闘を予感させます。
【10】水柱・冨岡義勇の静かな想い
水柱・冨岡義勇のコーナーは、天井から吊るされたパネルと、壁に書かれた数々の名セリフで構成。
静かで青みがかった空間が彼の性格を反映しており、錆兎との絆が感じられる演出には思わず胸が熱くなりました。
【11】柱たちの特訓まとめ展示で振り返る成長の軌跡
続くコーナーでは、これまで登場した柱たちの名シーンやキーアイテムを、「柱稽古」に見立てて一気に展示。
それぞれの呼吸、個性、信念が垣間見える空間で、これからの展開に向けて気持ちが高まります。
ここでは岩柱・悲鳴嶼行冥との特訓で用いられた巨大岩を押すシーンを体験可能。みごと押しきると、「南無阿弥陀仏……」というつぶやきを聴くことが出来ます。
【12】メインシアターで無限城編突入を体感(撮影禁止)
展示も終盤に差し掛かったところで、来場者を迎えるのはメインシアターのコーナー。鬼舞辻無惨の産屋敷邸襲撃邸ら無限城への突入シーンは、音響も相まって圧巻でした。
ヘッドホンから響く臨場感で、まるで自分もその場にいるかのような体験が可能。終始鳥肌が立ちっぱなしです。
この興奮をぜひビジュアルで伝えたいところでしたが、シアター内は完全に写真撮影不可。ぜひ実際に来場して味わってほしいと思います。
【13】劇場版『無限城編』ポスター展示
シアターを出るとすぐに、2025年7月18日公開予定の「劇場版 鬼滅の刃 無限城編」の告知ポスターが登場。
戦いの舞台がいよいよ最終局面の無限城へ——。気持ちが一気に高まりました!
【14】キメツ学園で癒やしタイム
そんなシリアスな雰囲気から一転、スピンオフ作品となる「キメツ学園」のコーナーへ。
美術大学生になった甘露寺蜜璃のアート作品など、ユーモアと可愛らしさ満点の展示に、ほっこり癒やされました。
黒板に見立てられた壁面には、花江夏樹さんら声優陣のサインと共に、来場者への一言も。キャラクターの声で聞こえてきそうな、全集中展ならではのメッセージには思わずニヤリとすることでしょう。
残念ながらこちらも写真撮影不可でしたので、ぜひ会場に足を運んで確かめてください。
【15】描き下ろし色紙&グッズコーナーで締めくくり!
展示をすべて見終え、ホールを抜けるとそこにはアニメスタッフによる描き下ろし色紙のギャラリーが!どれも繊細で、作品に対するスタッフの愛が伝わってきます。
そして最後はお待ちかねのグッズ販売エリアへ。全集中展限定グッズや、鹿児島会場だけのご当地アイテムもあり、思わずたくさん購入してしまいました。
なお、ご当地グッズについては、そのほとんどがすでに完売状態……。伊之助推しの筆者としてはぜひ欲しかったところですが……鬼滅の人気ぶり、さすが半端ない。
【まとめ】行って本当に良かった。鬼滅ファンなら見逃せない展覧会!
「鬼滅の刃 全集中展」は、作品への理解が深まるだけでなく、アニメの演出・世界観を全身で体験できる素晴らしい展示会でした。
ファンはもちろん、作品を知らない人でも楽しめる親切な構成で、無限城編が劇場公開される前にぜひ訪れてほしい内容です。
開催は期間限定。ぜひこの機会に、全集中で楽しんでください!
「鬼滅の刃 全集中展 -刀鍛冶の里編・柱稽古編-」鹿児島会場開催概要
開催概要
- 会場:ライカ南国ホール(Li-Ka1920 5階)
- 開催期間:2025年5月17日(土)~6月10日(火)
- 営業時間:10:00~18:00(19:00閉場)
※最終入場は閉場の1時間前まで。※土日は終日日時指定入場制、平日は12時まで日時指定、12時30分以降はフリー入場となります。
チケット情報
入場料(税込):
- 一般・大学生:1,800円
- 高校生:900円
- 中学生:700円
- 小学生:500円
- グッズ付き入場券(一般のみ):3800円
- 音声ガイド:500円
※未就学児は無料ですが、保護者の同伴が必要です。※グッズ付きチケットはローソンチケットのみでの取り扱いです。
チケットは数量限定の日時指定制
5/17(土)~6/8(日)の土、日は終日日時指定入場制です。5/19(月)~6/10(火)の平日は12時まで日時時間指定(12時30分以降はフリー入場となります)。
上記指定日の、指定日時のみ有効。チケットはローソンチケットおよび会場にて購入可能です。
会場内は一部写真撮影不可の場所も
会場内の写真撮影は、一部を除いて撮影可能(携帯電話・スマートフォン・タブレットのみ)です。撮影の際は周囲のお客様にご配慮いただくとともにスタッフの指示に従いましょう。
会場内では録音、動画の撮影はできません。カメラ(一眼レフカメラ・コンパクトカメラ)の使用、フラッシュ撮影(一部使用許可の場所を除く)、自撮り棒・三脚の使用はできません。