鹿児島ユナイテッドFC

【現地レポ】鹿児島ユナイテッドFCの新クラブハウスを見学 随所に感じられるこだわりの数々に感動の連続

【現地レポ】鹿児島ユナイテッドFCの新クラブハウスを見学 随所に感じられるこだわりの数々に感動の連続

2025年4月末、鹿児島ユナイテッドFCの練習場「ユニータ」敷地内に完成したばかりの鹿児島ユナイテッドFCのクラブハウス。その見学ツアーに参加してきましたので、現地の様子をご紹介します。

※本記事にはクラブハウス見学に関するネタバレを多く含んでいます。これから見学を予定されている方で、楽しみを減らしたくない方は閲覧非推奨です

筆者はクラブのクラウドファンディングプロジェクトを支援しており、そのリターンとして「クラブハウス見学ツアー」に参加する権利をいただいていました。

2024年10月からスタートしたこのクラファンでは、3千万円を目標に支援募集が行われ、無事達成。そして新クラブハウスが完成し、早速運用が始まっています。

見学は少人数での開催、和気あいあいとした雰囲気

筆者が参加したのは、2025年6月23日午前10時スタートの回。

当日は他にも11時・14時の枠があり、1回あたりの参加上限は10名までとのこと。申し込みは事前にクラブから送られてくるメール経由で行います。

クラブハウスの入口

当日現地に赴くと、偶然にも顔見知りのサポーターさんがいて、和気あいあいとした雰囲気で見学開始。

この日がクラブハウス見学の初日でしたが、平日ということもあって、参加者は6名と少人数でした。

スタッフの方も丁寧に案内してくれて、参加者から寄せられるさまざまな質問にも快く答えてくださいました。

ユニータの駐車場

ちなみに、ユニータには新しく駐車場が併設されており、車でアクセスしやすくなっています。

収容台数は83台(うち、車いす専用2台、思いやりスペース3台)で、料金は平日300円、土日祝500円、と良心的すぎる設定。ありがたや~。

1階:選手の“日常”ゾーン

クラブの歴史を感じられる食堂からスタート!美しい紺の壁色にうっとり

まず最初に案内されたのは、選手たちが食事をとる食堂。テーブルに着席し、スタッフから頂いた資料を見ながら、クラブハウスの全体の説明が行われました。

食堂の名称はユニータキッチン

Unita Kitchenと名付けられた食堂は、広々とした空間に、オーダーメイドしたというテーブルと椅子がズラリ。

クラブカラーである紺がふんだんにあしらわれており、落ち着きが感じられる空間です。自宅の壁もこの色にしたい……と思うほど。

食堂内のようす

食堂からの眺め

入口側の壁面には、これまでのクラブの名場面を切り取った写真がずらりと飾られており、思わず立ち止まって見入ってしまいました。

クラブの名場面を切り取った写真がずらり

中でも、田上裕選手赤尾公選手というクラブのレジェンド2人の背中が並ぶ写真が中央に配置されていて、これには他の参加者も感嘆の声をあげていました。

田上裕選手と赤尾公選手の写真

ここで行われる選手の食事については、クラブオフィシャルトップパートナーである西原商会の提供の元、スポーツ専門の管理栄養士が調理しているそうです。

ピッチでのパフォーマンスを最大化するためにはアスリートフードが必要不可欠。選手にはもりもり食べてほしいものですね。

トレーニング&メディカルルームは本格仕様!

続いてトレーニングルームへ。窓が大きく、開放感のある空間に本格的なマシンが並びます。

これまでプレハブで行われてきた手狭な環境とは比較にならない充実ぶり!まるでスポーツジムのような雰囲気です。再度筋トレ部が発足しそう。

トレーニングルームには本格的なマシンがずらり

その隣にあるメディカルルームも、複数のマッサージベッドや棚いっぱいのメディカルキットなど設備が整っていて、選手たちがしっかりケアできる環境が整備されているのが伝わってきました。写真公開不可なのが本当に惜しまれるレベルです。

食事からトレーニング、身体のケアがひとつの施設内で完結する……これもクラブハウスの恩恵ですね。

ロッカールームやお風呂、スパイクルームも公開

選手ロッカーは1人1台用意され、好きな位置を選んで使っているそうです。

ここも写真掲載不可の箇所であるため詳細は控えますが、ロッカーの並びや置かれている私物を見ると、選手の性格が垣間見えるようで面白かったです。

脱衣室やお風呂もピカピカで、お湯は炭酸泉が導入されているとのこと。また、浴槽の深さにも驚きました。これなら練習後の疲労回復もバッチリでしょう。

スパイクルームには個別用意されたスタンドにスパイクがずらり。

壁や天井には消臭機能付きの素材が使われていて、ニオイがまったく気になりませんでした。これは選手にとってもうれしいポイントでしょう。

2階:頭脳とメディアゾーン

2階にはメディアルームやミーティングルームが

1階から2階に上がる階段の前には、何もない壁にスポットライトが当てられた謎のスペースが。

何もない壁にスポットライトが当てられた謎のスペースが

「これはいったい……?」と不思議そうに見ていると、スタッフが「将来獲得するトロフィーやシャーレを飾るためのスペース」であることを説明してくれました。なるほど!

早くこのスペースが埋まることに期待を寄せつつ、階段で2階へ移動すると、まず案内されたのがメディア取材ルーム。

メディア取材ルーム

そこにはクラブのロゴが大きく装飾されたデスクに、背後にはスポンサーロゴが入った幕が置かれており、「テレビでよく見るやつだ……!」とウッキウキ。

実際に監督の座る椅子で、ユニフォームを持って記念撮影もできました。口元がニヤニヤ緩んでますね。

監督の座る椅子で、ユニフォームを持って記念撮影

次に案内されたミーティングルーム(写真公開不可)には椅子と机が50席ほど並び、壁にはプロジェクターで映像を映すための設備も。

選手たちが真剣に監督の話を聞いているであろう光景が目に浮かびます。ちなみに、スタメン発表などもここで行われるのだとか。

なお、2階にある「強化室」と「スタッフルーム」に関しては、完全非公開とのこと。いったい何があるのか気になりますが、ここはガマンガマン……。

屋上&練習場見学も!クラブハウス出資者の名前がズラリと並んだ壁面に感動……

2階の扉から屋上に出ると、練習場が一望できる素晴らしい眺めが。

屋上からの眺め

通常はピッチの横で練習を見学しますが、ここからの見学も良さそう。選手たちの動きをより細かく確認できそうです。

その後再び1階に降りて廊下へ。そこには壁面一杯に支援募金者、クラウドファンディング出資者の名前がズラリ。

壁面一杯にクラウドファンディング出資者の名前がズラリ

自分の名前を見つけると、思わずテンション爆上がり!「ごくわずかでもこの建築に関われたんだ」と実感できる仕掛けに感動しました。

普段は絶対に入れないピッチへ これにて見学ツアー終了

最後に外へ出て、外周をチェック。ホームゲーム時にスタジアムでよく見かけるトラックも発見。

外にはスタジアムで見かけるトラックも

クラブハウスの外観を眺めつつ、普段は絶対に足を踏み入れられないピッチにも少しだけ入らせてもらい、持参したユニフォームを使ってたくさん写真を撮りました。

特別にピッチに入ることが許可

ユニフォームと一緒にパシャリ

この時ツアー参加者からは「思ったより芝が短い?」なんて感想も。また、この日は時折小雨がぱらつく天候でしたが、芝の水はけも良く、行き届いた整備に感心しました。

その後、クラブの未来を担う、アカデミー用のロッカールームも見学させていただき、およそ50分でツアーは終了となりました。

まとめ:支援してよかった!と心から思えた見学ツアー

クラウドファンディングで支援した身としては、新しいクラブハウスが実際に使われている様子を自分の目で見られたことに、胸が熱くなりました。

クラブハウスは単なる建物ではなく、サポーターとクラブが共創したシンボル

ここで日々トレーニングを積む選手たちが、やがてエントランスの空白ウォールをタイトルで埋め尽くす――そんな光景を想像するとワクワクが止まりません。

素晴らしい施設です

この素晴らしい施設から、鹿児島ユナイテッドFCがさらに飛躍していく未来のために、ますます応援したくなりました!

最後になりましたが、見学時の服装は私服でもユニフォームでもどちらでもOK。写真をネット上にアップできない箇所はあるものの、撮影自体は禁止されていないので、グッズ等持参すれば、より一層楽しめるかもしれません。

これから参加予定の方はぜひ参考にされてください。

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