パニック障害

パニック障害の妻の症状と、サポートの為に実践している事

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。第64回目の更新です。

今回は妻のパニック障害の経緯と経過、実践している事について書きます。

パニック発作に至るまでの経緯

妻のパニック障害の症状は、

・不安神経症から来るパニック発作の発症

となります。具体的には

・外出時、人前に出ると緊張して、気持ちを保てないほど動悸が激しくなる、立ち上がれないほどのめまいがする

・また、上記のような症状が出た場合、人目にさらされず安心して休める場所を求める為、自宅から一定距離離れた場所へ行けなくなる

・結果、外出や人前に出る事が億劫になり、引きこもりがちになる

というものです。

妻はそもそもは、とても明るく元気な女性です。いつも明るくストレスとは無縁、そんなイメージを持っていました。

2011年に妊娠がわかり、そのタイミングで務めていた会社を退職し、出産育児に専念することに決めました。これは妻と私の希望が合致したものです。

2012年に長女が誕生し、本格的な子育てがスタートしました。この頃はまだパニック障害の気配はなく、単独でも、子供を連れてでも、自由に外出が出来る状態でした。

ですが、基本的には自宅で過ごす時間が多い毎日。うまくいかないことが多い子育てのストレスが徐々に積み重なっていっていたのだと思います。

それから、4年後の2016年、次女が誕生しました。この頃から事態は急変します。 ただでさえ大変な育児がさらに負担になり、妻の心身状態は限界に達していました。

長女は4歳になっていましたが、幼稚園は年中クラスから通わせると決めていたため、2人の小さな子供の育児をしなければいけない状態でした。

特に子供との外出は事件事故と常に隣り合わせ。細心の注意を払う必要があり、一時も目が離せません。

本来はストレス解消になり得る外出も、妻のストレスを増幅させる結果となり、3年前の2017年、ついに限界に達しました。

私の仕事中、妻が子供と外出時にパニック発作を引き起こし、病院に搬送される事態となってしまったのです。

以来、このことが原因で、外出に対する恐怖心が消えず、2020年9月今現在も独力で外出することが出来ません。

2019年12月より、本格的な治療と訓練を始めて、10か月ほどが経過しました。

過去の記事『成功編①介護休業制度について』で詳しく記載していますが、介護休業制度を利用し仕事を休ませてもらい、約2か月間、共に治療に専念したところ、 私の付き添いは必要ですが、日常的に出掛ける範囲(車で1時間圏内程)であれば、不安なく出掛けられるようになりましたし、外出時に動悸やめまいといった症状が出る事はなくなりました。 少しづつですが、前に進んでいる実感があります。

このブログをはじめたきっかけは『同じ悩みを持つ方の力になりたい』という事。 パニック障害を持つ妻の配偶者である私が実践していることを紹介します。

マイナス発言をしない、応援しない。見守りに徹する。

言葉に関することです。

妻に対して絶対にマイナス発言をしません。ダメ、無理、できないは自己を卑下してしまい、症状の悪化につながります。

パニック障害の克服には自己肯定感が非常に大切です。 緊張による不安を感じると症状が出てしまうケースが多くみられるため、緊張の負荷を少しづつ増やしながら『出来る』の感覚、自己肯定感を積み上げていく必要があります。

時には負荷が強くなり、症状が出てしまうこともあるでしょう。そんな時でも決してマイナス発言はしてはいけません。『つらいときはいつでも休んでいいよ』と寄り添うことに徹すすることが大切です。

出来ないを繰り返してしまうと、『やっぱり出来なかった』という感覚をずっと引きずってしまい、いつまでも症状が改善されません。 また、『大丈夫?』と聞いたり、『頑張ろう!』と応援することもNGです。

応援されることが精神的な負担になり、余計なプレッシャーを与えてしまいます。

基本的には『見守る』姿勢が大事です。放置ではなく、何かあればいつでも助ける、というスタンスでいましょう。

病院に付き添う。一緒に主治医と話をする。

行動に関することです。

妻は一か月に一度くらいのペースで心療内科を受診しています。

はじめは病院に一緒に行くことが出来ず、私が代理で受診、という形をとっていましたが、治療を続け少しづつ外出の時間や距離を延ばしていくうちに一緒に受診できるようになりました。

もし症状が軽く、独力で病院を受診できる場合でも病院には極力付き添い、一緒に診察を受けましょう。もちろん妻が拒否をした場合は別ですが。

一緒に主治医の話を聞くことで、妻の安心感が増しますし、自身も妻の症状への理解も深まります。

ただ聞くだけでなく、積極的に質問したり、夫として出来ることは何か、のアドバイスをもらったりすることも出来ます。

パニック障害の克服には周囲の理解と協力が必須です。一日も早い克服のために、理解に努めましょう!

仕事は定時に退勤する。帰宅後は家庭にコミット!

家庭、育児に関することです。  

仕事を定時で退勤することはマストです。退勤後はなるべく早く帰宅し、妻の家事育児の負担を減らしましょう。

仕事で疲れている、のはもちろんなのですが、同様に主婦も家事育児に疲れきっています。そのため定時退勤をし、少しでも体力を残した状態で家庭にコミットしましょう。

残業をしていては帰りの時間も遅くなってしまいますし、家事育児を行う体力も残っていません。帰宅後、だらだらしている旦那をみて、妻はどんな気分になるでしょうか。

これではパニック障害の克服どころではありません。ただでさえ家庭内でも大変なのに、よりストレスをためてしまい、症状の悪化にもつながりかねません。

家庭・育児と仕事を両方こなす能力は現代のビジネスマンには必須です。

妻の負担を少しでも減らせるように、定時退勤、家庭内コミットに尽力しましょう。

最後に。必ず克服できる病気です。粘り強くサポートを!

パニック障害は長期化しやすい病気です。

一度発症してしまうと、予期不安や広場恐怖により、不安な気持ちが押さえられず症状を繰り返してしまいがちです。

ですが、正しい対処法と周囲の適切なサポートにより、必ず克服できる病気です。

なかなか良くならないときは焦ってしまいがちですが、長期化は当然の事と捉え、粘り強くサポートしていきましょう。

私も妻も、まだ一歩目を踏み出したばかりですが、引き続き克服に向けて努力を続けていきます。

今回の記事が参考になれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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ヤマグチヒロタカ/山口弘剛

フリーランスのライター、イラストレーター、ブロガー|2021年4月会社退職|元大手アパレル店長|娘二児のパパ|ライティングやイラストの仕事依頼はお問合せフォームより。

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