パニック障害

パニック障害の配偶者を適切にサポートする方法とは

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。第56回目の更新です。

パニック障害の発症率は100人に2~3人と言われています。私をはじめ、配偶者のパニック障害に悩んでいる方も少なくないと思います。

今回はパニック障害の配偶者とともに、健康的に治療を進めていくために注意したいポイントを実体験に基づいて記載していきます。

パニック障害の方のメンタルは非常にデリケートです。あなたの何気ない言動で無意識のうちに傷つけてしまわないよう、配慮していきましょう。

※今回の内容は医学的根拠に基づくものではありません。まずは病院で診断を受け、主治医の指示に従いましょう。

パニック障害について安易に質問しない

基本的にはどの病気でもそうだと思いますが、パニック障害でなくても障害の話をされるのは嫌なものです。

例えば、障害を美容の問題のように考えてみてください。

髪が薄かったり、肌に大きなくすみがあったり・・・、このような問題点を何度も指摘されると、大半の人はストレスが溜まり、人付き合いや会話そのものを嫌がってしまうことも多くなるでしょう。

また、具体的にどのような対応がいけないのかもわかってきています。

例えば、「パニック発作は起きていないか?」といった、症状を安易に聞いてしまうのはいけません。

というのも、パニック障害の方は「迷惑をかけてしまっている」、「早く治さないと」という考えを繰り返し、その影響で精神状態が悪化することもあるからです。

基本的に、パニック障害をはじめとしたメンタル疾患に苦しんでいる人は、責任感が強い、自制心が強いということが多いです。

そのため、我慢してさらに我慢する・・・というのは珍しくないので、相手に対して、「~したほうが良いのでは」という意見は、あまり良くない影響を与えてしまいます。

ですので、パニック障害の話をしない場合でも、「~という薬も効果的だから、こっちも飲んでみたほうが良いのでは」と言ってしまわないよう注意しましょう。

パニック障害の配偶者が本気にしてしまった場合、このような軽はずみな一言の影響で大量の薬を飲んでしまうこともあります。

ただし、まったく何も聞かない、というのもそれはそれで逆効果です。

「出来ることはフォローするから、遠慮なく言ってね」といつでもサポートする姿勢であることを見せることが大事です。

パニック障害を見守るだけではなく、寄り添う

基本的に、男女の関係というのは親密度によって、良くなったり、悪くなったりするものです。

これはパニック障害者との付き合いも同じです。

パニック障害に苦しんでいる人は、なにかしらの恐怖を感じていることが多いです。

例えば、人付き合いが怖い、施設に入るのが怖い、乗り物に乗るのが怖い・・・というケースが該当します。

ですので、パニック障害の妻と付き合う時は、気持ちに寄り添ってあげることが重要であることを理解しておきましょう。

そのため、「辛いときは遠慮なく声をかけて」とか、「一緒に行こう」というふうに声をかけると、恐怖心を払拭できることもあります。

私自身も妻と出掛ける際は、お出掛けの前に、ある言葉でおまじないをかけます。

妻もこの一言で安心出来ると言います。

相手の気持ちに寄り添って、極力してほしい事だけをするように心がけましょう。

パニック障害の恐怖の理解に努める

人によって恐怖の形というのは大きく違います。

パニック障害の女性の場合は、以下のような恐怖心を感じていることが多く、そのため、夫からの理解を得られると、パニック障害の治療が進みやすくなることがあります。

私の妻はいわゆる予期不安と広場恐怖を抱えており、特定の場所、特定の範囲を超えて外出することや、特定の道を通ることを極端に怖がり、パニック発作を起こすことがあります。

ですので、恐怖心を払拭できるように、あらかじめ目的地への道筋を話し合っておくことや、不安が起きそうであればいつでも引き返せるような道を選ぶことが出来ると安心して出掛けられるようです。

他にも人によっては、人付き合いなど対人関係に恐怖を感じたり、うるさいと感じる音に恐怖を感じることがありますし、暗闇に対して恐怖を感じることもあるのです。

音に関しても、完全に無音だと心が落ち着くというわけではありません。

ですので、テレビのボリュームを下げる、音楽CDの長時間再生を行わない、あまり家の中で家族とドタバタと動き回らない、騒がないという配慮だけで、精神的に安定した状態で生活できることが多くなります。

このように症状は人によって様々です。話し合いながら理解に努めつつも、主治医のアドバイスを元に、出来るサポートを行っていきましょう。

パニック障害を理解しようと努力する事が最優先

簡単にではありますが、私が日ごろ意識しているポイントをまとめました。

パニック障害は簡単に良くなるものではなく、早くても半年、人によっては何年もかかるほど、長い目で見て治療を続けることが必要です。

まずはそのことをパートナーである自分自身が理解し、焦らず急がずの精神で根気強く付き合う心構えでいましょう。

その上で最大限理解に努め、適切にサポートをする事こそが、克服への近道です。

妻の気持ち、そしてパニック障害に寄り添うことを最優先に考え、話合いながら一緒に改善をしていきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

 

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ヤマグチヒロタカ/山口弘剛

フリーランスのライター、イラストレーター、ブロガー|2021年4月会社退職|元大手アパレル店長|娘二児のパパ|ライティングやイラストの仕事依頼はお問合せフォームより。

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