おはようございます。ご覧いただきありがとうございます。第17回目の更新です。
以前紹介した妻のパニック障害について、失敗だったこととして3つ挙げましたが、そのうちの③家庭を顧みず、仕事に没頭したことについて書いていきます。
表題について、特に30、40代の、家庭を持つ男性は悩むテーマではないかと思います。
妻にパニック症状が現れた当時の私は、仕事では成果が認められ始めた頃でした。
仕事が楽しくてしょうがなく、部下たちと顧客のために、文字通り朝早くから晩遅くまで、残業上限いっぱいになるまで一生懸命働いていました。
一方で、毎朝出掛ける際に妻からはこのように言われていました。
『今日も帰り遅い?』
いま思い返してみれば危険なサインだったと思います。当時の私の価値観は正直、
仕事>家庭
でした。
帰りは遅くなるけど、仕事だからしょうがない、その分のお金は稼いでる、家庭の幸せのために頑張ってるんだ、と考えていました。
年収と幸福感は比例するものではありますが、800万円を境にストップすると言われていますし、特に専業主婦に関しては、ライフワークバランスで言う、ライフがワークとなり、より一層お金よりも自分の自由な時間を求めるようになります。
その思いを顧みず、仕事に明け暮れた結果、妻は日ごろのストレスからパニック発作を引き起こし、より一層のつらい思いをさせることになってしまいました。
そのような状況の中、私自身も仕事のスタイルを変えられず、仕事をやればやるほど、家族が不幸になっていく。そんな感覚に陥り、メンタルが崩れかけたことがあります。
当時の自分にアドバイスが出来るなら、こう言うでしょう。
『仕事は優秀な部下たちに任せて、早く家に帰れ』と。
極論、仕事はいくらでも替えがききますが、家族は替えがききません。一番大切な人を不幸にしてまで得る金銭に価値はないと思います。
今でははっきり言えます。自分の幸せは
家庭>仕事
であると。
その後は、過去の記事のとおり、妻の症状回復のため介護休職を取得し、復職後、仕事は役職を変え、負担を少し減らしました。年収ももちろん減りました。(※職場からの圧力などは一切ありません。自分で決めました。)
でも、まったく不幸ではありません。なぜなら妻が元気だからです。
仕事を一生懸命するな、ということではありません。今でももちろん、部下と顧客のために、一生懸命仕事をしています。
仕事との向き合い方を考え、自分と、自分の家族優先で生きることを決めた。ただそれだけです。
もちろん全ての人に当てはまることではありません。収入がたくさんあることが幸福な場合もあるでしょうし、それで家族が健やかに過ごせるのであれば、それが最良の選択なのでしょう。
自分の人生のどこに価値観を置き、どう幸せに生きるか。
このようなことを日々考えることが、とても重要です。
お読みいただきありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。