突然ですが、みなさんのお家カレー、お肉は何を使っていますか？ 「うちは豚肉かな～」という方が多いかと思いますが、実はその「豚肉」が、鹿児島市のカレー消費量を押し上げている……かもしれません。
総務省の家計調査（2022年～2024年平均）によると、なんと鹿児島市のカレー消費量（数量ベース）が全国第2位にランクインしたとのこと。
一体なぜ、鹿児島でカレー人気が急上昇しているのか？ その謎を「カレー大學」が調査したところ、非常に興味深い結果が出ました。
キーワードは、ズバリ「黒豚」です。
鹿児島の家庭では「黒豚カレー」が当たり前？
調査の結果、鹿児島市のカレー消費量が多い理由は、「一般家庭に黒豚を使ったカレーが浸透しているから」だと結論づけられました。
県外の方からすると「えっ、カレーに高級な黒豚を！？」と驚かれるかもしれませんが、鹿児島県民にとっては、実はそこまで特別なことではない……という方も多いのではないのでしょうか？
カレー大學が分析した「3つの要因」は以下の通りです。
1.安く手に入る！ 全国的には高級肉の黒豚も、産地の鹿児島ならスーパーで比較的リーズナブルに手に入ります。だから日常使いができちゃうんですね。
2.圧倒的にウマい！ 黒豚の濃厚なコクと旨味は、カレーとの相性抜群。普通の豚肉を黒豚に変えるだけで、家のカレーが「ごちそう」に早変わりします。
3.「特別」だと気づいてしまった！ 今まで無意識に食べていた黒豚カレー。しかし近年、専用のカレールウなどが登場したことで、「あれ？ 私たちが食べてるカレーって実はすごく贅沢なんじゃない？」と市民が気づき始めたのです。
火付け役は「黒豚専用カレールウ」
この「気づき」のきっかけを作ったと言われているのが、2018年に鹿児島の住宅メーカー・七呂建設が発売した「黒豚を美味しく食べるカレーの素」などの商品です。
「黒豚に合うカレー」というコンセプトが打ち出されたことで、「黒豚でカレーを作ること」の価値が再認識され、消費拡大につながったと分析されています。
「言われてみれば、黒豚でカレー作ると美味しいよね」と納得した方も多いはず。全国2位のカレー愛を持つ私たち鹿児島市民。これからも胸を張って、美味しい「黒豚カレー」を食べていきましょう。
今日の夕飯に迷っている方、今夜はとびきり美味しい黒豚カレーなんていかがですか？
■参考リンク
株式会社カレー総合研究所：http://www.currysoken.jp/