10月4日、白波スタジアムで2026/27明治安田J3リーグ第9節、鹿児島ユナイテッドFC対福島ユナイテッドFCが開催されました。
この日の来場者数は7,686人。試合は鹿児島が有田稜選手の2得点と田中渉選手のゴールで3点を先行し、福島の岡田優希選手に2点を返されたものの3-2で勝利しました。
しかし、この日のお楽しみは試合だけではありません。
今季から加わった新スタグルに、対戦相手・福島をイメージした限定グルメ。そして福島のベンチには、子どもの頃からテレビで見続けてきた“キングカズ”こと三浦知良選手の姿も……。
個人的には、これまで白波スタジアムで観戦した中でもトップクラスの満足感を味わえた一日となりました。
10月の鹿児島はまだ暑い!「桜島産ぷれみあむ“生”小みかん氷」でクールダウン
まず向かったのは、2026/27シーズンから新たにスタジアムグルメへ仲間入りした「SAKURAJIMA CAFE」のブースです。
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お目当ては「桜島産ぷれみあむ“生”小みかん氷」600円。
桜島産小みかんを使用した自家製蜜をかけ、ホイップをトッピングしたかき氷です。
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10月に入ったとはいえ、この日の鹿児島は晴れ。最高気温は28.6℃を記録しました。
スタジアムに到着した直後はまだまだ暑く、そんな火照った体にかき氷が染み渡ります。
小みかんの蜜は爽やかな風味で、甘さも強すぎず後味はすっきり。そこへ優しい甘さのホイップが加わることで、少しデザート感もアップします。
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食べ進めるにつれて氷が少しずつ溶け、シャリシャリからなめらかな口当たりへ変化していくのも楽しいところ。
鹿児島では「10月なのにかき氷?」ではなく、「10月だからこそ、まだかき氷がおいしい」という日も珍しくありません。
試合前のクールダウンにはぴったりでした。
福島を食べて勝つ!「会津風フィッシュソースカツ丼」がデカい
続いて向かったのが「ぶえんもゆかり」のブース。
今回販売されていたのは、独自企画「相手を食べて勝つシリーズ」の福島戦メニュー、「会津風!フィッシュソースカツ丼」800円です。
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福島県会津若松市の名物「ソースカツ丼」をオマージュし、お肉ではなく魚のカツでアレンジした一品とのこと。
数人ほどの列に並んで購入し、商品を受け取ったときから驚いていましたがやはり……
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デカい。
容器からはみ出しそうなほど大きなフィッシュカツが、なんと2枚。
ご飯が見えないほど豪快に乗っています。
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サクッと揚がった衣には甘辛いソースがたっぷり。中の魚はふっくらしており、肉のカツとはまた違った軽さがあります。
さらに、途中で紅生姜を合わせると酸味と塩気がアクセントになっていい感じ。
カツから染み出したソースをご飯がしっかり吸っていて、むしろ後半になるほど箸が進みました。
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見た目のボリュームに反して、最後まで飽きることなくペロリ。
「相手を食べて勝つ」というスタジアムならではの遊び心も含め、満足度の高い一品でした。
結果的に鹿児島は本当に勝利。ごちそうさまでした、福島!
白波スタジアムにキングカズ!選手紹介から大きな拍手
そして、この日のもうひとつの大きな目的が三浦知良選手でした。
筆者はアラフォー世代。
三浦知良選手といえば、幼い頃から日本サッカーの中心にいた存在です。
ヴェルディ川崎時代、1993年のドーハの悲劇、そして1998年フランスワールドカップ直前のメンバー落選――。
日本サッカー史に残る数々の場面をリアルタイムで見てきました。
そんな“キングカズ”が福島のベンチメンバー入り。つまり鹿児島にやってくる。
試合前のピッチで実際にその姿を見つけた瞬間は、少し不思議な感覚になりました。
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アウェイチームの選手紹介でも「三浦知良」の名前が読み上げられると、白波スタジアムから大きな拍手。
鹿児島に在籍経験のある選手や鹿児島出身選手に拍手が送られる光景はこれまでにも見てきましたが、鹿児島との直接的な縁がないアウェイ選手にこれほど大きな拍手が起きた記憶はありません。
やはりキングカズは特別です。
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ボールを拾った鹿児島サポーターと握手!サービス精神までキング級
そして、ピッチアップを見ていて印象的だったのが、観客との距離の近さでした。
鹿児島サポーターから声が飛べば反応し、笑顔を見せる。
さらにはピッチサイドシートへボールが飛んでいった場面で、ボールを拾ったサポーターのもとへ行き、自ら握手を交わす姿もありました。
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試合前のウォーミングアップですから、自身の準備に集中していても何ら不思議ではありません。
それでも観客を喜ばせる。
こういう一つひとつの振る舞いを目の当たりにすると、長年「キング」と呼ばれ続けている理由の一端が分かるような気がしました。
鹿児島が3点先行!有田稜&田中渉のコンビに胸が熱くなる
18時、いよいよ試合開始。
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鹿児島は21分、有田稜選手のゴールで先制すると、37分に田中渉選手が追加点。さらに61分には有田選手がPKを決め、3-0とリードを広げました。
中でも忘れられないのが2点目。
相手GKが弾いて高く浮いたボールを、有田選手が足元でピタッと収めます。
思わず「うまっ!」と声が出そうになるほどのトラップ。
そこから有田選手は相手を引きつけ、フリーになっていた田中選手へラストパス。
田中選手がペナルティーエリア外から左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴールへ吸い込まれました。Jリーグ公式記録でも37分、田中選手のペナルティーエリア外からの左足弾として記録されています。
この2人には特別な思いがあります。
有田選手と田中選手はともにモンテディオ山形に所属経験があり、2024年には鹿児島ユナイテッドFCでプレー。有田選手は同年7月に山形から鹿児島へ期限付き移籍し、田中選手も山形から期限付き移籍で2024シーズンを鹿児島で戦いました。
あの降格を経験した2人が、再び鹿児島のユニフォームを着てゴールを生み出す。
あのシーズンをスタジアムで見ていた者としては、胸が熱くなる場面でした。
福島のエース岡田優希が2得点 最後まで安心できない展開に
とはいえ、3-0になっても試合は終わりません。
福島は71分、岡田優希選手がPKを決めて1点を返すと、86分にも岡田選手がゴール。あっという間に3-2まで迫ります。
岡田選手はこの試合を見ていても、「そこにボールが来る」というより**「ボールが来る場所にいる」**という印象。
得点を奪う選手ならではのポジショニングで、エースとしてさすがの怖さを感じました。この2得点で今季リーグ戦10得点となっています。
遠方、しかも日曜日のナイトゲームということもあり福島サポーターの数は多くありませんでしたが、試合中は最後まで絶えず声援。
2点差、1点差となるにつれ、その声にも力がこもっていきました。
鹿児島としては最後までヒヤヒヤさせられましたが、なんとか逃げ切り3-2で試合終了。
勝点3を手にしました。
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試合に出なくても主役級 試合後に突然カズが現れた!
そして試合終了後。
筆者はいつものように荷物を整理し、そろそろ帰ろうとしていました。
すると――。
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カズが出てきた。
しかもユニフォーム姿です。
「何かあるの?」
周囲に残っていた鹿児島サポーターもざわつき始めます。
やがてほかのリザーブ選手も姿を現し、始まったのは居残りのランニング。
この日、三浦選手の出場はありませんでした。
それでも試合が終わったあとに、チームメイトと一緒にトラックを走る。
その姿に気づいた鹿児島サポーターから、自然と拍手と声援が送られました。
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敵味方は関係ありません。
ただ、長い間日本サッカーを引っ張り、今も現役選手として走り続けている選手へのリスペクト。
そんな温かい空気が、試合後の白波スタジアムを包んでいました。
走っている最中には笑顔も見えました。
筆者には、その表情がとても印象的でした。
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サッカーを続ける理由は本人にしか分かりません。
それでも、その姿を見ていると「この人は本当にサッカーが好きなんだろうな」と思わずにはいられませんでした。
スタグル、熱戦、キングカズ。全部そろった最高の白波スタジアム
爽やかな桜島小みかんのかき氷から始まり、「相手を食べて勝つ」福島戦限定のフィッシュソースカツ丼。
有田稜選手と田中渉選手が生み出した胸が熱くなるゴール。
岡田優希選手の2得点によって最後まで分からなくなった3-2の熱戦。
そして、子どもの頃から見てきたキングカズを目の前で見ることができ、最後には居残りダッシュまで見届けることができました。
結果だけを見れば、J3リーグの1試合です。
でも、スタジアムへ行く楽しさは90分間のサッカーだけではありません。
食べて、歩いて、選手を見て、歓声を上げて、試合後までその日の出来事を楽しむ。
「今日は来てよかったな」
帰り道にそう思える一日は、サポーターにとって何よりです。
今回の福島ユナイテッドFC戦は、筆者にとってまさにそんな一日でした。
白波スタジアム、やっぱり最高です。
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