鹿児島県南九州市とふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、「さとふるクラウドファンディング」にて、「戦後80年『知覧特攻平和会館』リニューアルプロジェクト」の寄付受け付けを11月5日より開始しました。
クラウドファンディングの目的は最新技術で特攻の史実を伝えるため
昭和62年に開館した知覧特攻平和会館には、今も年間40万人もの方が訪れます。
旧知覧町の時代から、特攻の史実を知ってもらうことで平和の大切さ、命の尊さを感じてほしいと取り組んできた中で、遺品等は大切に展示と保管をされていますが、一部の展示設備に古めかしさを感じる状況となっていました。
令和7年に戦後80年を迎えるこの機に、近年発達したプロジェクションマッピングの技術を用いた知覧飛行場を紹介するジオラマ展示を作ることで、「映像でも当時を偲び後世に記録を残したい」と考えたことから、本プロジェクトが発足。
基地から特攻機が出撃して行く様子を再現することで、最後に知覧の空を飛び立つ様子や開聞岳上空を飛行する様子を立体的な動きで追えるようになるとのことです。
プロジェクト目標金額は200万円 一口5000円から支援可能
プロジェクト目標金額は200万円となっており、受付期間は11月5日から2025年1月31日まで。支援は一口5000円からで、「返礼品なし」または「知覧特攻平和会館入場招待券と特製ポストカード」の二通りから選択可能となっています。
支援金はジオラマ制作、プロジェクション用映像制作、プロジェクションシステム構築の経費に充てられ、2025年6月ごろのリニューアル公開を予定。
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はなく、自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用されるとのことでした。
南九州市「特攻隊員の心情に思いを巡らせ、一緒に祈ってほしい」
本プロジェクトに際し、南九州市は「戦後80年を機に、来館者へ当時の状況をより分かりやすく見ていただくことができるように展示設備をリニューアルし、特攻の史実を通じて『伝える』はもとより、『伝わる』展示方法も改良を重ねていきます」とコメント。
続けて、「私たちは、先人の立てた誓いを受け継ぎ、繰り返し語り継ぐべきと考えています。これからも、特攻隊員を追悼し続け、特攻隊員一人ひとりの心情について、思いを巡らし続けようと思います。そして、南九州市を訪れる多くの人々にも、ぜひ一緒に思い、祈っていただきたいと考えています」と支援を呼び掛けました。
支援は「さとふるクラウドファンディング」の「戦後80年『知覧特攻平和会館』リニューアルプロジェクト」事業ページから行うことが可能です。
情報提供:株式会社さとふる