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【書評】君たちはどう生きるか~人生において大切なこと~【感想】

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。第34回目の更新です。

『君たちはどう生きるか』から学ぶ2つのポイント

本日は2017年に発行され、大ヒットとなった『君たちはどう生きるか 漫画版』から学ぶ、人生において大切なことを2つお伝えしたいと思います。

本書はもともと原作が1937年に発行された同タイトルの小説を基にして、発売されたものですが、それを池上彰氏、糸井重里氏、をはじめとしたそうそうたる著名人が絶賛したことでも話題になり、スタジオジブリの宮崎駿氏によって長編アニメ映画化されることも決定しているほど、読む側にとって影響力のある作品です。

私は原作はまだ読んでいないのですが、本書は漫画版ということもあり、一気にスラスラ読むことが出来ます。まだ読んだことがない方はこの機会に読んでみることをおすすめします。

『君たちはどう生きるか』原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一

本書のあらすじ

舞台は1937年の東京。主な登場人物はコペル君と呼ばれる中学生の男子と、コペル君の親戚のおじさんです。

主人公のコペル君が中学生らしく、かつ人間が抱えてしまいがちな悩みに苦しむのですが、おじさんにアドバイスをもらいながら乗り越え、人間として成長していくお話です。

大人になればこういった問題や悩みを、まあどうにかなるだろうとなあなあで完結させてしまったりしてしまうものですが、中学生のコペル君はおじさんにアドバイスをもらいながら、悩みに真正面から立ち向かい成長していきます。

自分は世の中の一部でしかない

主人公のコペル君は、化学の授業で学んだ、「分子は物質を構成する最小単位」という事から、どんな物質もどんどん拡大していくと、最終的には「分子」というものに行き着くという事を街の風景を眺めながら実感しました。

そこからコペル君は考えを膨らませ、人間も物質である以上、どんどん拡大していくと、分子に行き着くわけであり、どんな人間も分子の集合体に過ぎない。そして、個人という1つの単位も、物質を構成する最小単位の分子のように、実は社会という大きな集合体を構成する1つの最小単位に過ぎないという視点を持つに至りました。

このことに親戚のおじさんは、大変感心し、自分を世界の中心に据えたものの見方から、社会全体の中の部分としての自分というものの見方への大きな転回であり、まるで地球の周りを太陽が回っているとする天動説から、太陽の周りを地球が回っているとする地動説へと世界の捉え方をシフトさせた「コペルニクス的転回」のようであると言います。

このエピソードがあり、主人公はコペル君と呼ばれるに至るわけですが、私たち一人一人も、それまでのものの見方を大転回させて、もっと大きな視点を獲得できる思考の柔軟さを日々持ち続ける必要があります。

社会人にとっても非常に大事な視点で、自分や会社が中心といった自分本位な視点で物事を判断して、自己中心的な暴論を日ごろ言ってしまっていないだろうかと、はっと思わされました。

自分で自分を決定する

本書の中でコペル君が友達を裏切ってしまうエピソードがあります。友達が悪い先輩に絡まれ、暴行を受けてしまうのですが、コペル君はそんな場面に遭ったら僕も立ち向かうと常日頃言っていたのに、いざそんな場面になると、怖くなり隠れてしまいます。しかもその場面を友達に見られてしまい、友達とも疎遠になってしまいます。

どうにか仲直りをしたいが、どうすればよいのかわからないとコペル君は悩みます。そこへ親戚のおじさんがアドバイスをします。

『余計なことを考えるな』

コペル君は友達に自分がどう思われているかばかりを気にして落ち込んでいました。裏切者、絶交だと言われる、謝っても許してもらえないなど、自分でコントロールできない人の気持ちのことばかりを考えていました。

そんなコペル君に対しておじさんは『自分のことをどう思うかなんて関係ない』と言います。そして、『そんな余計なことを考えないで、シンプルにコペル君はどうするべきだと思う?』と質問します。

その質問によりコペル君は頭の中が整理され、友達に絶交されようが殴られようが、それは相手が判断することであって、自分が今できることは謝ることしかないと気づきます。

おじさんはコペル君に考えさせ、自分自身で答えを出させたのです。

何を考え、何を考えるべきでないか、自分で自分を決定することは私たち大人にとっても非常に重要な考え方です。アドラー心理学でいう課題の分離にも似ていますね。

部下を持つ上司にとっても、すぐに答えを出してあげるのではなく、あくまで聞き手に回り、部下自身に考えさせることで、部下の成長に繋がる有用な考え方だと思います。

最後に

大人になるにつれて、自分はこうあるべき!という固定的な観念にとらわれがちですが、この本ではそういった価値観の押しつけはなく、あくまで『君はどう生きるか』を考えさせてくれる内容となっています。

自分の人生どうあるべきか、日常では考える機会がなかなかありませんが、そんな時こそ一度立ち止まって、このような壮大なテーマについて思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?

最後にこのメッセージを送ります。『あなたは、どう生きますか?』

ここまでお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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